小さくて見落としやすいが、ウキゴケ属の中で、普通に見られる苔の1つである。葉状体は気室があり、緑色、秋に赤紫色を帯び、幅約1㎜の帯状、中央に溝があり、二又に密に分枝する。胞子体は葉状体の腹面につき、球形、葉状体の中で、黒く熟し葉状体が腐ると胞子が分布される。胞子は直径70~80μm、表面に5~7個の網目がある。秋に赤紫色を帯びる。
ウキゴケは絶滅危惧種であり、淡緑色で、幅が0.5~1㎜と狭く、分枝がまばらで長い。
ハタケゴケは気室がなく、葉状体が1~2㎜とやや幅広く、背面の溝が浅くて広い特徴がある。さらに幅が広いのがミヤケハタケゴケである。
イチョウウキゴケは葉状体の幅が4~8㎜。
カンハタケゴケは秋~冬に見られ、葉状体の幅が2~5㎜、背面に突起が密生し、ガラスのように輝く。