和名の寒畑苔は秋から冬に見られることから。
葉状体は長さ1~2㎝、幅2~5㎜、無毛。透明な1~2細胞層の突起が背面に密生し、湿っているとガラスのように輝く。乾燥すると光沢がなくなり、白緑色になる。腹面に1列の透明な腹鱗片があり、淡色の仮根が密生する。気室は2~3層。細胞に油体はない。雌雄異株。胞子体は背面の腔所に沈生しする造卵器で造られ、葉状体の中で黒色に熟す。弾糸はなく、葉状体が腐って、胞子を放出する。胞子は黄褐色~褐色、直径70~80μm、幅の広い翼があり、遠心面の径上の網目は約4個。
ウキゴケ属のウキゴケ、ミヤケハタケゴケ、コウキゴケは葉状体の背面が平滑。ハタケゴケやウロコハタケゴケなどは気室がない。
イチョウウキゴケはイチョウウキゴケ属、水田や池の水面に浮かんで、群生する。
|