新芽の鱗片は白色、毛状。根茎は斜上又は直立し、褐色、披針形の鱗片が密生する。葉柄は長さ30~40㎝、直径4~5㎜。葉柄基部や中軸の鱗片は広披針形~披針形、基部に鋸歯があり、明るい赤褐色~褐色、葉柄が見えないほど密生する。葉身は厚い革質、暗緑色、表面に光沢があり、長さ40~60㎝、幅20~30㎝、広卵形~卵状披針形、2回羽状複生。羽片は10~15対つき、卵状披針形、最下羽片の第1小羽片は小さい。小羽片は10~13対つき、長さ2~3㎝の披針形で、先が円く、基部が耳状に広くなり、低い鋸歯縁。中軸や羽軸の背面は鱗片が少なく、腹面の中軸には広披針形の鱗片が密生し、羽軸は袋状の鱗片が密生する。ソーラスはやや縁寄りにつき、包膜は全縁。n=123
葉形が似た、山に多い
ベニシダは新芽の頃の赤いものは見間違うことはない。ベニシダは葉の質がそれほど厚くなく、葉柄の鱗片は色がやや暗く、褐色~黒褐色、全縁で鋸歯がない。また、ソ-ラスはやや中肋寄りにつき、包膜が赤い。
葉の質感が似ている
ヤマイタシシダや
オオイタシシダは、最下羽片の第1小羽片が大きい。