ミドリシダ  緑羊歯
[別名] ミドリベニシダ
[学名] Dryopteris erythrosora (D.C.Eaton) Kuntze form. viridisora (Nakai ex H.Ito) H.Ito
オシダ科  Dryopteridaceae オシダ属
三河の植物観察
ミドリシダの葉表
ミドリシダの葉裏
ミドリシダの鱗片
ミドリシダ
ミドリシダの最下羽片の下向き第1小羽片
 ベニシダの包膜が白色の品種であり、紅色にならない。ベニシダは変異が多く、包膜が赤くならないエンシュウベニシダなどと間違えやすい。葉身はやや光沢のある緑色、洋紙質。葉柄や中軸の鱗片は茶褐色~黒褐色、全縁。中軸や羽軸に袋状の鱗片が多い。小羽片は浅裂~鋸歯縁。
 エンシュウベニシダ Dryopteris medioxima は葉が光沢のある中厚革質。鱗片は光沢が少なく、灰褐色~汚褐色、縁に突起がほとんどない。ソーラスが中肋寄りにつく。小羽片の基部が広く、鈍鋸歯縁。葉形は広卵形、サイゴクベニシダに似る。マルバベニシダと同一とする見解もあるが、若葉が赤色を帯びない。
 マルバベニシダ Dryopteris fuscipesはソーラスの位置がエンシュウベニシダに似るが、鱗片が光沢のある赤褐色~褐色、全縁。小羽片の基部が広く、鈍頭、全縁。若葉が赤くなる。
 サイゴクベニシダ Dryopteris championii は葉身が厚い革質。鱗片は幅がやや広く、縁に鋸歯がある。ソーラスがやや縁寄りにつく。
[草丈] 50~120㎝
[生活型] 常緑性
[生育場所] 山地の林下、道端
[分布] 本州、四国、九州
[撮影] 蒲郡市  05.5.28
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