イワトラノオ  岩虎の尾
[中国名] 细茎铁角蕨 xi jing tie jiao jue
[学名] Asplenium tenuicaule Hayata
チャセンシダ科  Aspleniaceae チャセンシダ属
三河の植物観察
イワトラノオの葉表
イワトラノオ羽片
イワトラノオの葉裏
イワトラノオ
 根茎は短く、葉は叢生する。葉柄は緑色で、短い。葉身は長さ(2)4~9(16)㎝、幅(0.8)1.2~3(6.5)㎝の広披針形、2回羽状複生。葉は柔らかく、鮮緑色。羽軸の表面には溝がある。下部の羽片はあまり縮小せず、小さくても1/2程度まで。ソーラス(胞子嚢群)は羽片に1~3(4)個つく。包膜は白色を帯び、淡褐色、惰円形。無性芽はつけない。胞子は長さ28~32 µm。2n=72
 トラノオシダは葉柄が褐色で、下部の羽片が小さい。コバノヒノキシダの小さいものもよく似て、間違えやすいが、中軸の溝の中央が盛り上がる。ヒメトラノオは、より繊細で無性芽をつける。
[草丈] 5~12cm
[生活型] 常緑性
[生育場所] 山地の湿った岩上
[分布] 在来種 北海道、本州、 四国、九州、朝鮮、中国、台湾、ロシア、インド、ブータン、ネパール、パキスタン、タイ、フィリピン、ハワイ、アフリカ
[撮影] 新城市  07.9.17
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