コバノヒノキシダ  小葉の檜羊歯
[中国名] 华中铁角蕨 hua zhong tie jiao jue
[学名] Asplenium sarelii Hook.
チャセンシダ科  Aspleniaceae チャセンシダ属
コバノヒノキシダの葉表
コバノヒノキシダの葉裏
コバノヒノキシダの中軸
コバノヒノキシダ
コバノヒノキシダの葉先の裏
 根茎は短く、斜上し、叢生する。葉柄基部の鱗片は糸状、黒褐色格子状。葉は紙質で、濃緑色~灰緑色。葉身は広披針形~長楕円形、2回羽状複生。下部羽片はやや短くなる。最下羽片は卵形で、幅より長さが倍以上長い。裂片の先には数個の鋸歯があり、基部はくさび形。中軸の溝の中央が盛り上がる。ソーラスは線状惰円形、裂片の中間につく。トキワトラノオとの雑種はアイトキワトラノオという。2n=72
 トキワトラノオは葉が厚く、光沢があり、深緑色。最下羽片が三角形で、幅と長さがほぼ等しい。イワトラノオは陰湿な場所に生え、中軸の溝の中央が盛り上がらない。アオガネシダは小羽片、裂片の幅が狭く、全体に鋭角で、中軸の溝の中央が盛り上がらない。コウザキシダはソーラスが裂片の縁につく。
[草丈] 10~30㎝
[生育形態] 常緑性
[生育場所] 日当たりのよい山野の岩上、石垣
[分布] 在来種  本州(東北地方南部以西)、四国、九州、朝鮮、中国、ロシア、ベトナム
[撮影] 石巻山  04.11.3
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