和名の由来は葉状体の表面が蛇の鱗に似ていることから。葉状体は灰緑色、表面に多角形の鱗を並べたような網状の模様があり、長さ3~15㎝、幅1~2㎝、独特の青臭い臭いがする。気室は1層、気室孔はアーチ形、同化糸がある。腹鱗片は2列につき、三日月形、付属体は円形。雌雄異株。雌器托は葉状体の先端につき、6~10㎝の長柄があり、柄の溝は1本。雌器床は円錐形、5~8裂し、包膜は裂片の下部につく。偽花被は欠く。雄器托も葉状体の先端につき、無柄の円盤状。胞子は直径70~90μmの球形、表面に大小2個の突起が密生し、褐色。
同属の
ヒメジャゴケは葉状体の幅が2~3㎜で、無性芽がつき、胞子が惰円体。
ゼニゴケはゼニゴケ科に分類されている。気室孔が樽形。葉状体の幅がやや狭く、表面の模様が網目状でない。葉状体の表面に杯状の無性芽器をよくつける。雌器床は破れ傘のように多裂し、雄器托にも柄があり、雄器托は浅皿状。