大形で、茎は不規則に分枝し、葉が開出してつき、乾くと彙状(いじょう=はりねずみのようであること)。枝の幅は約3㎜、茎葉と枝葉は似ている。茎葉は長さ2.5~3㎜(China
Moss:長さ1.35~1.94㎜、幅0.56~0.86㎜)の広披針形で、先が細長く尖り、全周に明瞭な細歯がある。枝葉は葉縁の歯がより明瞭、葉先がやや短い。中肋は葉長の2/3~3/4。葉身細胞は長さ60~90μm、幅5~9μm(China
Mos: 長さ45~80µm、幅7~9µm:)(実測:長さ75~115µm、幅5~7µm)の線形、薄壁。葉の翼部は広く下垂し、細胞が矩形、薄壁。雌雄異株。蒴柄は全面にパピラがあり、長さ2~3(1~2:China
Moss)㎝。胞子は見られない。n=11,12
アオギヌゴケ属で全周に歯があるのはケヒツジゴケ、ヒロハフサゴケである。
ケヒツジゴケは葉が卵形、葉先が長く尖り、葉身細胞が長い。 ヒロハフサゴケは乾いても葉が開出しない。
ハネヒツジゴケは葉が披針形で、あまり開出せず、枝の幅1~2㎜。葉身細胞の幅が狭い。また、蒴柄の長さ1.5~2㎝で、蒴柄の上半部にだけパピラがある。
アオギヌゴケはハネヒツジゴケに似るが、葉の中肋が葉先に達し、葉縁の歯が明瞭。葉身細胞の長さが短い。蒴柄の上部だけにパピラがある。