オニカナワラビ  鬼鉄蕨
[学名] Arachniodes simplicior (Makino) Ohwi var. major (Tagawa) Ohwi
Arachniodes caudata (Tagawa) Ching
Arachniodes australis Y.T. Hsieh
オシダ科  Dryopteridaceae カナワラビ属
三河の植物観察
オニカナワラビの葉表
オニカナワラビの葉裏
オニカナワラビの葉裏2
オニカナワラビ
 Flora of china ではArachniodes chinensis (中华复叶耳蕨 zhong hua fu ye er jue )の形態的な変異 に含める見解である。
 根茎は塊状。葉柄は長さ25~55㎝。葉身は濃緑色、光沢のある革質、長さ25~50㎝、幅15~30㎝、2回羽状複葉、葉の先はしだいに細くなり、頂羽片ははっきりしない。羽片は4~6対。羽片の幅はやや広く、最下羽片の下向きの小羽片が長くなる。小羽片は先が尖った鋸歯があり、脈がはっきり見える。ソーラスは裂片の縁と中肋の中間につく。包膜は円腎形、全縁。2n=82
 ハカタシダは頂羽片がはっきりし、羽片が少なく約3対しかない。カナワラビ(オオカナワラビ)やホソバカナワラビも頂羽片がはっきりしている。コバノカナワラビは頂羽片がはっきりせず、硬い紙質で、3~4回羽状深裂。ミドリカナワラビは小羽片の裏に圧着毛があり、包膜の縁に突起がある。
[草丈] 50~100㎝
[生活型] 常緑性
[生育場所] 山地の林下
[分布] 在来種  本州(関東地方以西)、四国、九州、中国
[撮影] 王滝渓谷     04.11.7
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