キノクニベニシダ  紀の国紅羊歯
[学名] Dryopteris kinokuniensis Kurata
オシダ科   Dryopteridaceae オシダ属
キノクニベニシダの葉表
キノクニベニシダの葉裏2
キノクニベニシダの葉裏
キノクニベニシダ
 ベニシダと似ているが、中軸、羽片の縁などが赤く、全体に赤い。根茎は塊状で叢生する。葉柄基部の鱗片は褐色~黒褐色。葉身は長楕円形の2回羽状複葉、紙質、緑色、表面にやや光沢がある。羽片は中軸に対し、ほぼ直角につき、先は滑らかに細くなって尖る。小羽片は縁に浅い鋸歯があり、下部の羽片につく小羽片は先が尖り、長三角形で深裂することが多く、上部の羽片につく小羽片は円頭になる。赤い羽軸の裏には袋状鱗片が密生する。ソーラスは小羽片の縁と中肋との中間~やや縁寄りにつく。包膜は全面紅色~中心紅色と全体に紅色が強い。
[草丈] 50~100㎝
[生育形態] 常緑性
[生育場所] 林縁、林下
[分布] 在来種(日本固有種) 本州関(東地方以.西)、四国、九州
[撮影] 北山湿地  04.5.15
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