ケホシダ  毛穂羊歯
[中国名] 华南毛蕨 hua nan mao jue
[学名] Thelypteris parasitica (L.) Tardieu
Cyclosorus parasiticus (L.) Farw.
ヒメシダ科  Thelypteridaceae ヒメシダ属
三河の植物観察
ケホシダの葉表
ケホシダの葉裏
ケホシダの包膜
ケホシダ
 根茎は短く~長く、這い、葉状体の間隔は狭いこともある。葉柄は長さ(10)20~30(40)㎝、わら色。鱗片は暗褐色、披針形。葉身は草質、乾くと緑褐色~黄緑色、両面に長い白毛があり、腹面の中肋に沿って橙色の腺があり、長さ(20)30~50(60)㎝、幅(8)15~25(35)㎝、広披針形、2回羽状中裂、基部はほとんど狭くならず、最下の1~2対は下向きに曲がり、先は尾状に細くなる。羽片は10~15(20) 対つき、中部の羽片は長さ(5)10~15(20)、幅 (0.5)1~1.5㎝、基部は切形。裂片は20~25対、長さ3~4㎜、幅約3㎜、先が尖る。裂片の側脈は5~8対、普通、単脈まれに分岐し、隣の裂片の脈と網状に繋がる。ソーラスは円形、包膜は円腎形、密に毛がある。胞子嚢は柄に赤橙色の腺がある。胞子には翼がある。2n=72,108,144
 ホシダ Thelypteris acuminata は葉の毛が短毛で、頂羽片が槍の穂先のように細長くなる。包膜の毛が少ない。
 イヌケホシダ var. kuliangensis は最下羽片が中央の羽片長の1/2以下。鼓岭渐尖毛蕨 (gu ling jian jian mao jue)。
 テツホシダThelypteris interrupta は本州(静岡県、紀伊半島、福井県、島根県)、四国、九州、沖縄、琉球熱帯、亜熱帯に広く分布。中国名は毛蕨(mao jue)、英名は Hottentot fern。羽片の基部が狭くなり、羽片の裏に腺点がある。
[草丈] 50~100㎝
[生活型] 常緑性
[生育場所] 山野、道端
[分布] 在来種  本州(福島県、新潟県、関東地方以西)、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾、インド、ネパール、スリランカ、ラオス、ミャンマー、タイ、ッベトナム、インドネシア、フィリピン
[撮影] 蒲郡市     04.10.2
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