根茎は長く、這iい、葉状体の間隔が広い。葉柄は淡褐色、鱗片は褐色。葉身はやや光沢のある紙質~やや革質、乾くと灰緑色、両面に短毛があり、長さ30~50(60)㎝、幅10~25㎝、広披針形、2回羽状中裂。羽片は10~20対つき、頂羽片は槍の穂先のように細長くなる。最下羽片は中央の羽片長と同等かやや短く、下方へ曲がる。裂片は三角状長楕円形で、先が尖る。裂片の側脈は6~10対つき、隣の裂片の脈と網状に繋がる。ソーラスは円く、やや縁寄りに、ハの字形に連なるようにつく。包膜は円腎形、短毛があるかほぼ全縁。胞子嚢は柄に赤橙色の腺がある。胞子は暗褐色、とさか状。2n=72,108,144,216.
イヌケホシダ var. kuliangensis は最下羽片が中央の羽片長の1/2以下。鼓岭渐尖毛蕨 (gu ling jian jian
mao jue)。
ケホシダ Thelypteris parasitica (=Cyclosorus parasiticus) は白色の長毛があり、ビロード状になる。中国名は华南毛蕨
(hua nan mao jue)
テツホシダThelypteris interrupta は本州(静岡県、紀伊半島、福井県、島根県)、四国、九州、沖縄、琉球熱帯、亜熱帯に広く分布。中国名は毛蕨(mao
jue)、英名は Hottentot fern。羽片の基部が狭くなり、羽片の裏に腺点がある。