アカハナワラビ  赤花蕨
[中国名] 日本阴地蕨 ri ben yin di jue
[学名] Botrychium nipponicum Makino
ハナヤスリ科  Ophioglossaceae ハナワラビ属
三河の植物観察
アカハナワラビ葉裏
フユノハナワラビ冬の葉の裏
アカハナワラビ
 栄養葉は灰緑色、長さ20~30㎝、幅7~25㎝、2~3回羽状に深裂し、3出状の5角形。裂片は鋭頭が多いが、あまり尖らないものもある。葉柄はほとんど無毛。11月下旬以降に葉の両面が赤くなり、春に緑色に戻る。胞子葉は9月~12月に出て、高いものは50㎝ほどにもなり、胞子を出すとまもなく倒伏する。胞子の表面は平滑。2n=90
 フユノハナワラビは栄養葉が鮮緑色~濃緑色、3~4回羽状に深裂する。冬に葉が赤くなることも多いが、裏面が緑色である。
 アカフユノハナワラビはフユノハナワラビに似ているが、葉の裏面まで赤くなる。
 オオハナワラビは大型で、葉の縁には鋭鋸歯がある。胞子葉の柄が春まで残る。胞子の表面にこぶ状の突起がある。
[草丈] 20~50㎝
[生活型] 冬緑性
[生育場所] 日当たりの良い草原、林下
[分布] 在来種 本州(青森県以南~広島県)、 四国、九州、朝鮮、中国
[撮影] 形原温泉 12.2.13
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