オオウロコゴケ  大鱗苔
[中国名] 双齿异萼苔 shuang chi yi e tai
[学名] Heteroscyphus coalitus (Hook.) Schiffn.
ウロコゴケ科  Geocalycaceae  ウロコゴケ属
三河の植物観察
オオウロコゴケの葉先
オオウロコゴケの葉先2
オオウロコゴケの葉身細胞
オオウロコゴケの葉の腹葉
オオウロコゴケ
オオウロコゴケ2
オオウロコゴケ葉
  全国で普通にみられるコケである。湿った斜面などに大きな厚いマットを作ることもある。大形、淡緑色~黄緑色、ときにやや黒色を帯びる。茎は長さ2~5㎝、側面及び腹面からも分枝し、葉が重なってつき、腹葉の基部に仮根をつける。葉は矩形、葉先は広く浅く湾入し、凹形~切形、両肩に1個ずつ、2個の歯がつく。歯は4~5細胞高。湾入が三角状になる場合や歯がないもの、稀に歯が3個のものもある。腹葉は茎径の1~1.5倍で、2裂し裂片がさらに2~3裂する。腹葉基部は葉と合着する。葉身細胞は長さ25~40µm、六角形、薄壁、トリゴンは小さい。油体は3~5個/細胞、紡錘形。雌雄異株。無性芽はない。n=9
 ウロコゴケはほぼ同じ大きさの小歯が5~10個つく。ツクシウロコゴケは葉縁の歯が2~6個つき、大きくて不揃い。
[分類] 苔類
[草丈] 2~5㎝(長さ)
[生育場所] 水辺の岩上、土上、水中
[分布] 在来種  日本全土、朝鮮、中国、台湾、インドネシアなど東アジア、パプアニューギニア、オーストラリア
[撮影] 幡豆町  10.2.25
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