ギンゴケや
ハリガネゴケと同じようにマットを形性する。
植物体は小形で、高さ普通、約5㎜以下、黄緑色~淡緑褐色、湿ったハリガネゴケを小さくしたような外観をしている。茎は直立し、数個の新枝をもつ。葉は茎に覆瓦状につき、上部は大きく、乾いても茎に接着するだけで縮れない。葉は長さ0.6~1㎜、幅約0.5㎜の卵形、お碗のように中央が凹む。中肋は、葉先から短く突き出る。葉縁は全縁で、狭く反曲し、舷はない。中部の葉身細胞は長さ30~45µmの狭菱形~狭六角形、薄壁。雌雄異株。蒴柄は長さ8~10㎜。蒴は長さ1.2~1.6㎜の卵形~長卵形、褐色、相称、直立する。口環はある。蒴歯は2列。外蒴歯は微小なパピラが密生し、内蒴歯は短く、シリアはない。基礎膜は歯の1/2.の高さ。葉腋に卵形の無性芽を多数つけ、蒴はめったにつかない。
類似の
ホソハリガネゴケは葉が長さ2~2.5㎜と大きく、葉先が芒状になる。葉身細胞が長さ40~60µm。蒴が洋梨形、下垂。
キイウリゴケは山地の樹木上や腐木上に生える。葉が大きく、長さ3~4㎜、乾くと縮れる。葉縁に舷があり、中肋が長く突出する。蒴もよくつき大きい。