ウメノキゴケ  梅の樹木毛
[中国名] 大裸緣梅衣 da luo yuan mei yi
[学名] Parmotrema tinctorum (Nyl.) Hale
Parmelia tinctorum (Nyl.) Hale.
ウメノキゴケ科  Parmeliaceae ウメノキゴケ属
三河の野草
ウメノキゴケ葉裏の縁
ウメノキゴケ葉裏の中央部
ウメノキゴケ背面の裂芽
ウメノキゴケ白色の髄層
ウメノキゴケ
ウメノキゴケ地衣体断面
 どこでも見られ、梅の木では特によく見られる。水分や養分を大気から取り入れ、二酸化硫黄濃度に影響されるため、大気汚染の指標植物とされている。
 地衣体は葉状、背面が灰白色~灰緑色。葉状体は直径25㎝に達し、裂片は幅5~20㎜、先端が円く、背面中央に顆粒状~円筒状の裂芽を生ずる。腹面は縁が淡黄色~淡赤褐色で光沢があり、中央部は黒色、黒色の偽根を散生する。稀にしか子器はつかない。子器はレカノラ型。髄層は白色。スポットテスト 皮層:K+, ,髄: K- , C+赤色, P- 。二次代謝物質はアトラノリン、レカノール酸を含む。
 キウメノキゴケは地衣体の背面が淡黄緑色~黄緑色、表面にしわがあり、粉芽がつくが、裂芽はつかない。
[分類] 子嚢地衣類(Ascolichens)
[生育形] 葉状地衣
[大きさ] 直径 5~20(25)㎝
[生育場所] 平地や山地の樹幹、岩上
[分布] 在来種  本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、北アメリカ
[撮影] 幡豆町   05.1.15
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