ショクダイゴケ  燭台木毛
[英名] organ-pipe lichen , cup lichen
[学名] Cladonia crispata (Ach.) Flotow
ハナゴケ科  Cladoniaceae ハナゴケ属
三河の野草
ショクダイゴケ2
ショクダイゴケ3
ショクダイゴケ4
ショクダイゴケ
 一次の基本地衣は永存性、固着し、鱗片で覆われ、斜上~水平に分枝する。分枝はまばらで、群生又は密に集まる。1つの地衣体は長さ1~4㎜、幅0.5~1.5㎜。背面は平滑、まだらな緑黄色(ライムグリーン)~くすんだ黄緑色(オリーブ色)~褐色。腹面は白色~褐色、下皮層はない。二次地衣体は仮軸を形成し、不定に成長する。子柄(stipe) は中空、直立し、高さ15~70 ㎜、幅0.6~3㎜、緑黄色~くすんだ黄緑色~まだらの又は濁った褐色、不同長に分枝し、上部は太くラッパ状又は盃をつけ、盃の縁から枝を出し、階段状になる。裂芽、粉芽ともにない。皮層は厚さ20~40µm、平滑、連続し、稀に縦に分割する。子器は子柄の縁につき、普通、直径0.15~0.8㎜、子器盤は灰色を帯びた赤褐色。分生子果(conidiome)が子柄の縁に多数つく。粉子器は孔口に赤色を帯びたゲルがある。スポットテスト ケモタイプ(化学種=成分の違う型)1の上皮層:K–, C–, P– ケモタイプ2の上皮層: K+深黄色, C–, P+ 橙色。UV+明青白色。スカマート酸を含む。
 変異が多く、多くの変種が報告されている。
 ハハキハナゴケ var. infundibulifera は盃が歪んで、欠け、盃縁から反復発芽する。
 ハイイロハハキゴケ var. gracilescens やエイランタイモドキ var. cetrariaeformis は無盃で、先が尖る。 
[分類] 子嚢地衣類(Ascolichens)
[生育形] 樹枝状
[大きさ] 高さ 1~10㎝
[生育場所] 山地の地上、朽木上
[分布] 在来種  北海道、本州、四国、九州、北半球に広く分布
[撮影] 豊田市  14.3.12
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