分類はヘリトリゴケ科 Lecideaceae の Protoblastenia (ニセザクロゴケ属) からチャシブゴケ科 Lecanoraceae
の Ramboldia(ニセザクロゴケ属)に変更された。(2008年)
樹皮に着生する、痂状地衣。地衣体が灰白色、亀裂~小区画に分かれる。子器はビアトラ型、地衣体から裸出する。子器盤は赤褐色、平滑。子嚢は胞子を8個入れる。胞子は無色、単室。スポットテスト 地衣体:K+赤紫色。
ザクロゴケHaematomma puniceum subsp. pacificum は樹皮に着生する痂状地衣。子器レカノラ型、直径0.8~2㎜。子器盤は赤色。髄:P-プソローム酸を欠き、アトラノリン、イムブリカール酸を含む。
ヒメザクロゴケ Haematomma persoonii 樹皮につき、白色、クリーム色、淡灰色、緑灰色、暗色のこともある。粉芽はつかない。子器は埋没し、レカノラ型、しばしば密につき、直径0.3~1.5㎜。子器盤は深紅色~暗朱色、繋がることもある。K+黄色,
C-, KC-, P-。二次代謝物質はアトラノリン、 sphaerophorin 、isosphaeric acid 、russulone を含む。
フォーリザクロゴケ(オオザクロゴケ) Haematomma fauriei はブナなどの樹皮につく。 子器はレカノラ型、直径1~3㎜、子器の底部が明瞭にくびれる。盤は赤色。皮層:K+黄色 , P+黄色、アトラノリンとプソローム酸を含む。 |