カジゴケ 
[学名] Cresponea proximata (Nyl.) Egea et Torrente
リトマスゴケ科   Roccellaceae カシゴケ属
三河の野草
カジゴケ3
カジゴケ2
カジゴケ
 痂状地衣。日陰の樹幹につく。地衣体は緑褐色、平滑。子器はレキデア型(子器盤の周囲が黒く、果托がない)、直径0.5~1.5㎜、子器盤は緑色~黄色の粉霜で覆われ、子器が大きくなっても盤の周辺部に粉が残ることが追い。縁は黒色、厚さ30~50µmと薄い。日本では次の2種を含めて3種が確認されている。採取して細部を確認していないため、カシゴケとした。
 ニセカシゴケCresponea macrocarpoidesは子器の縁が厚さ80~130µm、子器が大きくなると盤の粉霜が取れやすい。
 ヒメカシゴケCresponea japonicaは子器の縁が厚さ30~50µm。子器が大きくなっても盤の粉霜は残る。2009年に報告された新種。
[分類] 子嚢地衣類(Ascolichens)
[生育形] 痂状
[生育場所] 樹皮上
[分布] 在来種  本州(関東以西)、四国、九州、中国、マレーシア、フィリピン、パプアニューギニア、オーストラリア、アフリカ
[撮影] 田原市(樹幹)   14.3.19
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