ホソモジゴケ 細文字木毛
[英名] script lichen
[学名] Graphis tenella Ach.
モジゴケ科  Graphidaceae モジゴケ属
三河の野草
ホソモジゴケ2
ホソモジゴケ3
ホソモジゴケ
 子器が地衣体に埋没~半埋没し、非常に細長く、よく分岐するのが特徴。
 地衣体は薄く、平滑、灰白色、子器が初期には埋没し、半埋没、長さ1~3 (4)㎜、幅0.05~0.15㎜(長さ3~10㎜、幅0.1~0.2㎜)、よく分岐する。子器断面は果殻が下部まで炭化し、底部は開く(D型)。子嚢層は厚さ 50~100 µm。子嚢は胞子を8個入れる。胞子は長さ20~35µm、幅5~7µm、6~8(10)室 。スポットテストは(-)。二次代謝物質は検出されない。
 モジゴケ Graphis scriptaは子器が埋没し、地衣体からやや持ち上がり、屈曲し、長さ1~3㎜、幅0.2~0.4㎜、分岐は少ない。
 子器がよく分岐するモジゴケ類は次のとおり。
 エダマタモジゴケ Graphis desquamescens は子器が突出し、長さ0.5~3㎜、幅0.15~0.2㎜、ホソモジゴケより子器の幅が広く、よく分岐し、子器が黒く見える。
 ニセモジゴケ Graphis handelii は子器が地衣体に埋没し、長さ1~3.5㎜、幅0.1~0.25㎜、線形、まれに分枝(盛んに分岐するともいわれている)。子器断面はD型。胞子は長さ21~30µm、6~8室。K+赤色 , P+黄色。ノルスチクチン酸含有。
[分類] 子嚢地衣類(Ascolichens)
[生育形] 痂状
[生育場所] 平地~山地の樹皮
[分布] 在来種  本州、四国、九州、マレーシア、パプアニューギニア、オーストラリア、南北アメリカ、西アフリカ
[撮影] 豊田市   14.3.12
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