樹状地衣。子柄は中空、直立し、高さ1~6㎝、幅1~2㎜、有盃、盃底から反復発芽し、6~7(18)段の櫓形になる。1段は高さ6㎜以下。盃は縁が水平に開き、著しく歯牙状になる傾向があり、幅3~7㎜。皮層が平滑。子器は枝先につき、小さく、レキデア型で果殻は炭化しない。子器盤は褐色。胞子は1室、惰円形。スポットテスト 地衣体:K-
, P+橙赤色。二次代謝物質は フマールプロトセトラール酸を含む。
ヤグラゴケケは盃底中央からの規則的な反復発芽で、1段の高さが約10㎜とほぼ同じ高さの5~6段の櫓となる。K+黄色、 P+橙赤色 ,アトラノリン、フマールプロトセトラール酸を含む。
ニセヤグラゴケCladonia pseudogymnopoda はヤグラゴケに似るが段が不規則。K+黄色、 P+橙赤色又はP-、ホモ石花酸、アトラノリン、フマールプロトセトラール酸を含む。
ホソヤグラゴケは岩上に生える。子柄は高さ約5㎝、幅1~1.5㎜、上半部が湾曲する。皮層が連続せず、髄層が裸出し、微細顆粒を散生し、下部から次第に黒変する。K-
, P+橙赤色 , フマールプロトセトラール酸を含む。
|