痂状地衣。樹皮又は岩上に着生する。地衣体は白色~淡灰色、褶曲し、割れ目が入り、粉芽や裂芽はなく、瘤が散生する。瘤に1~5個の子器が密集してつき、子器は直径0.4~0.8㎜の円盤形。子器盤は表面が粗い白粉で覆われる。子嚢中に胞子は1個入る。胞子は長さ100~135
(150)µm、幅35~50µm、単壁。 スポットテスト 地衣体:K+黄色, KC–, C–, P+黄色。ヘマタムノール酸、lichexanthoneを含む。
オオカノコゴケ Pertusaria multipuncta は樹皮や枝に多い。ヒメトリハダゴケに似て灰白色。子器盤が暗褐色。K+黄色 , C- , KC+黄色 , P+赤橙色。胞子は長さ90~170µm、幅30~70µm。
オオトリハダゴケ Pertusaria subfallens は樹皮につく。地衣体は灰緑色~暗灰色、細かい亀裂がある。子器は高さ約1㎜の円柱形の瘤に1個。胞子は長さ140~160µm、幅35~45µm。 |