よく見られる種であり、変異も多く、含有物質もヨーロッパ産のものはホモ石花酸を含まず、分類が難しい。
基本葉体は長さ1~3㎜、幅約1㎜の鱗片状、裂片は細かく、永存性、ただし、子柄が密生する場合は消滅することが多い。子柄は中空、直立し、枝分かれが少なく、高さ3~50㎜、円筒形、有盃又は無盃、盃は小さい。粉芽はついたり、つかなかったり変化が多く、一定しない。皮層が脱落すると半透明の髄が裸出する。子器は枝先につき、小さく、レキデア型で果殻は炭化しない。子器盤は褐色。胞子は1室、惰円形。スポットテスト 地衣体:K-
, P+赤褐色稀に- 。二次代謝物質はコンフマルプロトセトラル酸、フマールプロトセトラール酸、ホモ石花酸(homosekikaic acid )、プロトセトラール酸を含む。
タイワンレンゲゴケは関東地方以西に分布し、小形で似ている。P+黄色、プソローム酸、プロトリヘステリン酸、ウスニン酸を含む。
ヤリノホゴケは樹皮に生え、まれに地上に生えて似ることがある。基本葉体は大きく、全縁。子柄はほとんど皮層を欠き、粉芽をつける。ホモ石花酸がない。
|