基本葉体は鱗片状、永存性、長さ1~5㎜、幅1~2㎜の円形、縁がわずかに円鋸歯縁。子柄 podetia は直立し、単一、高さ0.5~2㎝、直径2~6㎜のラッパ状盃形、粉芽をつける。盃底は閉じ、基部の直径約1㎜。外髄と内髄があり、共生藻は外髄にある。子器
apothecia は盃縁につき、レキデア型、凸面、褐色。オーストラリアでは子器 は見られない。スポットテスト 地衣体:K+黄色, P+ 赤色
。二次代謝物質はアトラノリン、フマールプロトセトラール酸を含む。
アツバジョウゴゴケCladonia pyxidataは山地の蘚類の間や岩上に着生する。鱗葉が厚く、内部にシュウ酸石灰の白粉がある。鱗葉は長さ3~5㎜、幅1~2㎜、円鋸歯縁~波状鋸歯縁。子柄は高さ1~3㎝、盃幅8㎜以下、上部や盃は小鱗片や顆粒状の皮層で覆われる。子器はまれにつき、直径1~5㎜、暗褐色。K-
, P+ 橙赤色
ジョウゴゴケCladonia chlorophaea は地上、樹皮、朽木上に着生する。鱗葉は直径1~2㎜、円鋸歯縁。子柄は長さ1~4㎝、直径1~2㎜の漏斗状、盃縁からさらに小枝を発芽し、褐色の子器をつける。K-又は稀にK+
弱く黄色, KC-, P+ 橙赤色 , フマールプロトセトラール , 酸髄UV-。
メロジョウゴゴケCladonia merochlorophaea 基本葉体の鱗片葉が長さ1~3(4)㎜、幅0.5~1.5㎜。上面は灰緑色~褐色、下面は下皮層が無く、白色~灰色。子柄は高さ10~25(40)㎜、幅1~2㎜、暗緑色~緑褐色、盃幅5㎜以下。子器は盃縁につき、直径0.15~1.5㎜、褐色。皮層:K
–, C+淡紅紫色, KC+淡紅紫色, P –/+赤色(日本産はほとんどP-) , UV-。メロク口口フェア酸、4-O-methylcryptochlorophaeic
acid、フマールプロトセトラール酸を含む。
グレイジョウゴゴケCladonia grayi は低地の地上に生ずる。鱗片葉が緑灰色~灰褐色、縁にシリアがある。子柄が褐色を帯びることがある。子器は盃縁につき、褐色。ジョウゴゴケに似て、グレイアニン酸を含む。
K- , P-, 髄UV+ 青白。。
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