フスキデア・キュアトイデス Fuscidea cyathoides はいくつかの変種に分けられ、日本では3種が確認されている。変種の分類は困難のためしていない。
石英質の硬い岩の上に縁が黒いモザイク状になり、普通に見られる。
痂状地衣。地衣体は灰色~灰褐色、割れ目で小区画状になり、周囲は黒色~灰色の下生菌糸で縁取られる。ソラリアはない。子器はレキデア型、黒褐色~黒色、初期には地衣体の中にあり、縁は初期には白っぽく明瞭で波打つことも多く、後に子器が成長すると縁が不明瞭になることが多い。胞子はインゲンマメ形。スポットテスト K+褐色を帯びた黄色
, P+赤色 , UV-。二次代謝物質はフマールプロトセトラール酸を含む。
日本で確認されている変種は以下の3種。
var. orientalis (Zahlbr.) Mas. Inoue
var. japonica Mas.Inoue et P.James
var. suborientalis (Zahlbr.) Mas.Inoue |