ヤノネシダ  矢の根羊歯
[中国名] 鳞果星蕨 lin guo xing jue
[学名] Neocheiropteris subhastata (Bak.) Tagawa
Lepidomicrosorium buergerianum (Miq.) Ching et K. H. Shing
Leptochilus buergerianus (Miq.) Bosman
ウラボシ科  Polypodiaceae クリハラン属
三河の植物観察
ヤノネシダの葉片
ヤノネシダの若い葉
ヤノネシダの葉基部
ヤノネシダ
 クリハラン属 Neocheiropteris からオキノクリハラン属(薄唇蕨属 )Leptochilus に分類を変更する説もある。日本ではオキノクリハランはLeptochilus decurrens からオキナワクリハラン属のParaleptochilus decurrens に変更され、Leptochilus (薄唇蕨属 )をヤノネシダ属とする説もあり、分類が複雑になっている。Flora of China では鳞果星蕨(=ヤノネシダ)属 Lepidomicrosorium に分類されている。
 根茎は直径1.5~2.5㎜、細長く、這い、鱗片で被われる。鱗片は長さ1.5~4.5㎜、幅0.5~1㎜の披針形、褐色~暗褐色。葉身は厚い紙質、緑色、脈は不明瞭、単葉、多形、長さ10~20㎝、幅1.5~5㎝の三角形~三角状菱形~鉾形、葉が波打つ。葉身の基部が翼状に次第に細くなり、葉柄は普通短い。中肋は両面から見え、小さな鱗片がある。栄養葉は幅が広く、胞子葉は栄養葉より幅が狭い。ソーラスは直径1~1.5㎜、長い場合は2~2.5㎜の円形~長楕円形、葉裏に散在する。若いソーラスは緑色を帯び、楯状の鱗片に被われる。
[草丈] 10~20㎝
[生活型] 常緑性
[生育場所] 谷沿い、林下、岩上、樹幹
[分布] 在来種  本州(千葉県以西)、四国、九州、中国、ベトナム
[撮影] 鳳来寺山   04.4.17
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