ヤマヤブソテツ  山藪蘇鉄
[学名] Cyrtomium fortunei J.Sm. var. clivicola (Makino) Tagawa
オシダ科   Dryopteridaceae  ヤブソテツ属
三河の植物観察
ヤマヤブソテツの葉
ヤマヤブソテツの葉裏
ヤマヤブソテツのソーラス
ヤマヤブソテツ
 ヤブソテツの変種。側羽片は5~10対が普通。葉は光沢のない厚い紙質で、淡緑色。羽片の基部の耳垂がヤブソテツよりはっきりし、羽片の幅が3㎝以上と広いのが特徴。羽片先端部には、はっきりした鋸歯がある。ソーラスは全面に散在し、葉の縁寄りからつく。包膜はやや大きく円形で、灰白色。羽片の形や光沢などは変異が多い。
 ヤブソテツは側羽片の幅が狭く、側羽片は15~25対つく。羽片の幅が広い類似種にはヒロハヤブソテツ、ミヤコヤブソテツ、メヤブソテツがある。
 ヒロハヤブソテツは羽片の幅が広いものは長さの1/2ほどあり、耳垂がなく、基部が丸く、側羽片が1~7対。ミヤコヤブソテツは羽片があまり上に曲がらず、包膜の中心部分が黒褐色。メヤブソテツは羽片の縁に細鋸歯があり、ソーラスが羽片の縁からでなく、中肋寄りにつく。
[草丈] 50~100㎝
[生活型] 常緑性
[生育場所] 山地
[分布] 在来種  本州、四国、九州
[撮影] くらがり渓谷  04.11.25
TOP Back