ツヤナシイノデ  艶無猪の手
[中国名] 卵鳞耳蕨 luan lin er jue
[学名] Polystichum ovatopaleaceum (Kodama) Sa.Kurata
Polystichum ovatopaleaceum (Kodama) Sa.Kurata var. ovatopaleaceum
オシダ科  Dryopteridaceae   イノデ属
三河の植物観察
ツヤナシイノデ葉
ツヤナシイノデの葉裏
ツヤナシイノデの中軸の鱗片
ツヤナシイノデの葉柄の鱗片
ツヤナシイノデ
ツヤナシイノデ2
 葉は鮮緑色で、光沢がほとんどなく、冬には枯れてしまう。根茎は短く、直立~斜上し、褐色の線形の鱗片が密につく。葉柄は長さ19~25㎝、直径3~4㎜、淡褐色の線形~披針形の小さな鱗片と卵状の大きな鱗片をつけ、下部では大きな鱗片が密生する。葉身は長さ42~60㎝、中部の幅18~25㎝の長楕円形~長楕円状披針形、 2回羽状複葉。中軸の鱗片は横又は上向きに多数つく。羽片は23~26対、中軸に直角につく。小羽片は15~20対、卵状長楕円形、短い柄があり、やや耳垂が突き出し、鈍頭、先端はやわらかい刺状。大きな小羽片の縁には大きな切れ込みがあり、両面に長い糸状の小鱗片がある。ソーラスは小羽片の中肋の両側に1列ずつ並び、中肋と縁の中間~やや中肋寄りにつく。包膜は全縁。2n=164
 類似のサカゲイノデは葉柄基部の鱗片はよく似ているが、中軸の鱗片が圧着して下向きにつく。
[草丈] 60~100㎝
[生活型] 夏緑性
[生育場所] 平地、低山地に普通
[分布] 在来種  本州(東北地方南部以西)、四国、九州、中国
[撮影] 猿投山   04.12.24
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