タチクラマゴケ  立鞍馬苔
[中国名] 伏地卷柏 fu di juan bai
[英名] Japanese royal fern
[学名] Selaginella nipponica Fr. et Sav.
クラマゴケ科  Selaginellaceae クラマゴケ属
三河の植物観察
タチクラマゴケの胞子嚢穂
タチクラマゴケの直立枝
タチクラマゴケの匍匐枝
タチクラマゴケ
タチクラマゴケの匍匐枝2
 枝に2形ある。主茎は5~20㎝地表を匍匐し、側枝を出す。側枝は直立し、1~2回分枝し、葉がまばらにつく。直立した側枝は高さ5~12㎝で、同形の葉が4列つき、冬は枯れる。匍匐茎には服葉と背葉がつき、腹葉は長さ2~2.5㎜の広卵形、全縁で、横に広がり、背葉は小さく、先が鋭く尖って直立する。胞子嚢穂をつける枝は長さ2.5~12㎝、直立し、栄養葉の枝とほぼ同形である。胞子嚢穂は単生又は2~3回分枝することもあり、長さ18~50㎜、幅2~4.6㎜。大胞子葉は胞子嚢穂の基部につき、小胞子葉はやや小さく、長楕円形、厚く、中部につく。小胞子は橙赤色、大胞子は橙黄色。
 クラマゴケは栄養葉の先の小枝(胞子嚢穂)にソーラスをつけ、胞子葉はすべて同形で、細鋸歯がある。ヒメクラマゴケは胞子嚢穂が直立し、胞子葉は2形あり、背側の葉が大きい。
[草丈] 5~12㎝
[生活型] 常緑性
[生育場所] 草地
[分布] 在来種  本州(東北地方南部以西)、四国、九州、中国、台湾
[撮影] 豊田市(旭町)   05.6.12
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