タマシダ  玉羊歯
[中国名] 肾蕨 shen jue
[英名] narrow swordfern , Fishbone fern
[学名] Nephrolepis cordifolia (L.) C.Presl.
ツルシダ科   Oleandraceae  タマシダ属
三河の植物観察
タマシダの葉表
タマシダ葉裏
タマシダ
 原産地がはっきりしない。オーストラリアや日本などアジアは帰化とする説もある。
 根茎は短く、直立し、細い匍匐枝を伸ばして広がり、群生する。匍匐枝には褐色の鱗片が密生し、芽と貯水器官(球塊)をつける。葉柄は長さ5~15㎝。葉身は長さ25~75㎝、幅3~6㎝、披針形、単羽状葉、羽片は40~120対つく。羽片は長さ1.5~2.5㎝、幅0.6~1.2㎝、柄がなく、耳垂(羽片基部の肩状部分)があり、耳垂が中軸を被う。羽片の縁には低い鋸歯がある。ソーラス(胞子嚢群)は葉脈の先の辺縁につく。包膜は腎臓形。
 セイヨウタマシダ Nephrolepis exaltata は北アメリカ、南アメリカ原産。葉が長く、長さ40~150㎝、幅5~12㎝、葉先が細くなる。葉柄は長さ2~40㎝。羽片は長さ2.3~7.4㎝、幅0.6~1.8㎝の三角状惰円形、細鋸歯縁。
[草丈] 30~80㎝
[生活型] 常緑性
[生育場所] 地上、樹幹、岩上
[分布] 在来種  本州(神奈川県、伊豆諸島以西)、四国、九州、朝鮮、中国、台湾、インド、ブータン、ネパール、パキスタン、スリランカ、カンボジア、バングラデシュ、ラオス、マレーシア、ミャンマー、タイ、ベトナム、フィリピン、西アジア、アフリカ、オーストラリア、南北アメリカ
[撮影] 佐久島   07.8.18
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