Flora of China では胞子がきわめてよく似ていることなどから Davallia mariesii や Davallia stenolepis
はホラゴケシノブ Davallia trichomanoides Blume の栽培種と考える見解である。日本でも観賞用によく栽培されており、根を球に丸めたものをシノブ玉と呼んでいる。
根茎は直径3~8㎜、褐色~赤褐色の線状披針形の鱗片で覆われ、岩上などを這って広がる。全体、無毛。葉柄は長さ4.5~20㎝。葉身はやや厚みがある硬い紙質、長さ10~20(35)㎝、幅9~15(25)㎝の卵形、3~4回羽状中裂~深裂。ソーラスは狭い裂片の幅いっぱいになって1個ずつつく。苞膜は長さ1.2~2㎜、幅0.5~1㎜のポーチ形(コップ状)。
トキワシノブ Davallia tyermannii が常緑のシノブとして観賞用に栽培されている。これはタイワンシノブ Humata griffithiana 杯盖阴石蕨 (bei gai yin shi jue )と同一である。
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