サトメシダ  里雌羊歯
[中国名] 溪边蹄盖蕨 xi bian ti gai jue
[学名] Athyrium deltoidofrons Makino
イワデンダ科   Woodsiaceae メシダ属
三河の植物観察
サトメシダの葉表
サトメシダの葉裏
サトメシダ包膜
サトメシダ
サトメシダ下部の羽片
 根茎は斜上し、叢生。葉柄は長さ25~55 ㎝、緑色、古くなるとわら色、基部は褐色。葉身は鮮緑色、薄い草質、長さ 45~70㎝、幅30~55㎝の三角形~卵状三角形、2回羽状深裂。羽片は15~20対つき、三角状長楕円形、先が尖り、短い柄がつく。中間の羽片は長さ25~35㎝、幅2.5~5㎝、下部の1~2対の羽片は短い。小羽片は深裂し、三角状狭卵形、鋭頭~鋭劣頭で、羽軸は普通、無毛。裂片は長楕円形~卵状長楕円形、鋭鋸歯~羽状浅裂。ソーラスは馬蹄形~惰円形~J形、中肋寄りにつく。包膜は馬蹄形~惰円形~J形、縁が細かく裂ける。2n=240
 サトメシダとヤマイヌワラビの雑種はオオサトメシダといい、より大形になり、葉柄や中軸が紅紫色を帯び、包膜の縁が細裂する。
 類似のヤマイヌワラビは葉柄が紅紫色を帯び、裂片の鋸歯が不規則で、包膜がほぼ全縁。
[草丈] 70~100㎝
[生活型] 夏緑性
[生育場所] 山地の林下
[分布] 在来種  日本全土、朝鮮、中国
[撮影] 三国山  04.10.17
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