オオバノイノモトソウ  大葉の井許草
[中国名] 欧洲凤尾蕨 ou zhou feng wei jue
[英名] Cretan brake
[学名] Pteris cretica L.
イノモトソウ科  Pteridaceae イノモトソウ属
三河の植物観察
オオバノイノモトソウの葉
オオバノイノモトソウの胞子葉ソーラス
オオバノイノモトソウの栄養葉の鋸歯
オオバノイノモトソウ
オオバノイノモトソウ栄養葉
 根茎は匍匐し、短い。葉柄が長さ10~50㎝、わら色~黒色で、下部は暗色になる。葉は2形。単羽状葉、緑色~灰緑色。紙質~薄革質。中軸は平滑、翼がない。栄養葉は葉柄が短く、直径約2㎜、無毛、葉身が長さ10~30(40)㎝、幅 6~20(35)㎝、鳥足状複葉、頂羽片(一番先の羽片)が1個つき、その下に(2 )3~5(7) 対の側羽片がつく。羽片は長さ10~18(24)㎝、幅1~1.5(3)の紙質、白色の軟骨質、鋸歯縁。胞子葉は栄養葉より長く、葉柄が長さ30~45㎝。 側羽片は3~5(8)対つく。基部の側羽片は2(1~3)裂し、長さ2~3㎜の柄がある。上部の側羽片は長さ12~25㎝、幅0.5~1.2㎝と狭く、無柄。ソーラスがつかない先端部の縁には鋸歯がある。ソーラスは幅が狭く、縁につき、偽包膜で覆われる。2n=58,59,87。日本国内でも遺伝子的に8つの型があり、変化が多い種である。
 イノモトソウ Pteris multifida は中軸に翼があるが、オオバノイノモトソウには無い。セフリイノモトソウはイノモトソウとオオバノイノモトソウの雑種で、中軸の先の部分だけに翼がある。
[草丈] 20~60㎝
[生活型] 常緑性
[生育場所] 山麓、山地の日のあたる場所
[分布] 在来種  本州(福島県以南)、四国、九州、沖縄、熱帯、亜熱帯に広く分布
[撮影] 三ヶ根山     03.4.16
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