アジアに分布するものを亜種とし、アフリカ、ミクロネシアに分布するものと区別する見解が普通であるが、広義に扱う見解もある。
夏緑性だが、暖地では冬を越す。根茎は長く、匍匐する。葉柄はみずみずしく、やや紅紫色を帯び、葉身より短く、鱗片はわら色~やや褐色を帯び、有毛。葉身は光沢があり、草質~柔らかい紙質、長さ20~50㎝、幅10~20㎝、長楕円形~長楕円状披針形、2回羽状深裂。全体に毛が多く、中軸はビロード状になり、両面に毛がある。羽片は無柄、披針形~線状披針形、下部の羽片は短く、基部が細くなる。裂片は長楕円形~長楕円状三角形、全縁又はわずかに波状。側脈は単生、まれに分岐し、裂片の辺縁に達する。ソーラスは線形、脈に沿ってつく。包膜は無い。2n=72,144
ハリガネワラビは包膜があり、円腎形。