若芽はコゴミと呼ばれ食用とされ、最近ではスーパーに並ぶようになってきた。味はほとんど癖がなく、テンプラやお浸しなどがおいしい。
根茎は直立し、叢生し、走出枝を出して広がる。葉は2形。栄養葉は鮮緑色で、薄い草質、葉身は長さ50~100㎝、幅18~25㎝、ソテツに非常によく似ていて倒卵形~倒卵状披針形、2回羽状中裂~深裂。羽片は40~60対つき、葉先の羽片は急に小さくなり、下部の羽片は次第に小さくなり、基部近くまで、小羽片がつく。裂片は円頭、基部の裂片だけ鋭頭。胞子葉は秋に出て、冬も残る。胞子葉は栄養葉より小さく、長さ20~40㎝、幅1~8㎝、
倒披針形で褐色。
イヌガンソクは暖地の暗い林下などに生え、葉の下部の羽片がクサソテツほど小さくならない。また、胞子葉もクサソテツより小さい。