コモチシダ   子持羊歯
[中国名] 东方狗脊 dong fang gou ji
[学名] Woodwardia orientalis Sw.
シシガシラ科  Blechnaceae コモチシダ属
三河の植物観察
コモチシダ の葉表
コモチシダ の葉裏
コモチシダ
コモチシダ の無性芽
 和名の由来は葉の表面に無性芽がつくことから。
 根茎は塊状。葉柄基部の鱗片は披針形、褐色。葉柄は長さ20~55㎝、直径3~6㎜、基部の鱗片は淡褐色。葉身は黄緑色~白緑色の厚い硬革質、長さ 35~45(70)㎝、幅15~45㎝の広卵形、2回羽状中~深裂。羽片は披針形で先が尖る。葉脈は網状。ソーラスは裂片の中肋を挟んで、中肋付近につき、ソーセージ形。葉の表面に無性芽を形成し、やがて葉が1枚出て、子株となる。若葉は赤色を帯びない。2n=136
 ハチジョウカグマは若葉が赤色を帯び、裂片が細長い。オオカグマは裂片が太短く、ソーラスが平行に2列に並ぶ。
[草丈] 50~200㎝
[生活型] 常緑性
[生育場所] 林縁、海岸近くの崖、土手
[分布] 在来種  本州(宮城県以西)、四国、九州、沖縄、中国、台湾、フィリピン
[撮影] 三ヶ根山   04.9.5
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