和名の由来はこのつるで、蟹を釣ったことから。夏緑性だが、三河沿岸部では常緑。つる性のシダは少なく、民家の近くでも普通に見られる。根茎は細く、暗褐色の毛を密生し、地中を匍匐する。1枚の葉がつる状に伸び、長いものは3mほどになる。中軸は細くて硬い。栄養葉の羽片は長さ1.5~3.5㎝の羽柄があり、羽片は長さ6~15㎝、幅5.5~15㎝の三角形~披針形、
2~3回羽状浅裂~深裂し、裂片の幅は変化が多く、頂裂片は長い。胞子葉の羽片は長さ1~2㎝の羽柄がつき、長さ5~18㎝、幅4~14㎝の披針状三角形、
2~3回羽状深裂し、ソーラスをつける裂片は小さく、小さい裂片の全面にソーラスがつく。葉全体の裂片が小さくなり、ソーラスがつく場合と、葉の一部が小さく分裂してソーラスがつく場合がある。
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