イノデモドキ  猪の手擬
[学名] Polystichum tagawanum Kurata
オシダ科  Dryopteridaceae   イノデ属
三河の植物観察
イノデモドキの花
イノデモドキの葉
イノデモドキの基部鱗片
イノデモドキ
 根茎は塊状。葉柄基部の鱗片は明褐色で、幅が広く、中軸の鱗片は縁が細かくケバ立つように分裂する。葉は濃緑色で光沢がある。葉身は2回羽状複葉、イノデより幅が狭く、肩がなく先は尾状に伸びる。小羽片は長さが短く、小さい。ソーラス(胞子嚢群)は小羽片のやや縁寄りにつき、耳の上側に優先的につく。表からソーラスの膨らみが目立つ。4倍体、2n=164
 イノデは葉の幅が広く、先がやや肩状になって細くなる。ソーラスは小羽片の中肋と縁の中間につく。
 サイゴクイノデは葉に光沢がなく、鱗片の縁が細かくケバ立つように分裂するが、葉柄基部の鱗片は幅が狭く、中央部が暗褐色である。また、ソーラスが縁寄りにつくが、ソーラスが少ないときは羽軸寄りにつく。  
[草丈] 40~80㎝
[生活型] 常緑性
[生育場所] 山地の林下
[分布] 在来種(日本固有種)  本州(関東地方以西)、四国、九州
[撮影] 設楽町 05.9.23
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