フジシダ  富士羊歯
[中国名] 穴子蕨 xue zi jue
[学名] Monachosorum maximowiczii (Baker) Hayata
コバノイシカグマ科   Dennstaedtiaceae   オオフジシダ属
三河の植物観察
フジシダの羽片表
フジシダの羽片裏
フジシダの上部の羽片の裏
フジシダ
フジシダ葉先
 和名の富士は犬山市の尾張富士に由来する。
 根茎はわずかに毛があり、短く、斜上し、群生する。葉柄は長さ3~10㎝、光沢があり、褐色~赤褐色、微細な毛が生える。葉身は薄い草質、長さ15~50 ㎝、幅2~6㎝の線状披針形、単羽状葉、先がつる状に伸び無性芽をつける。羽片は50対ほど多数つき、長さ1.5~3.2㎝、幅3~7㎜の広披針形~狭長楕円形、円頭~鈍頭、基部は楔形、無柄、明瞭な鈍鋸歯縁、基部前側に耳垂がある。ソーラス(胞子嚢群)は小さい円形で、鋸歯片に1つずつつく。包膜はないが、しばしば鋸歯の縁の歯牙に覆われる。2倍体、2n=112。
[草丈] 15~50㎝
[生活型] 常緑性
[生育場所] 山地の岩場、瓦礫地
[分布] 在来種  本州(福島県、関東地方以西、新潟県飯豊山)、四国、九州、中国、台湾
[撮影] 茶臼山     06.11.5
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