和名の由来は洞窟のまわりの崖地に生えることから。
根茎は短く、這う。鱗片は暗褐色、長さ約2㎜、幅は狭く1~2細胞。葉柄は長さ20~30㎝、 葉身より短く、わら色~暗わら色で、赤味を帯びることもある。葉身は堅い草質~紙質、長さ20~50㎝、幅5~15㎝の卵状惰円形~披針形、3~4回羽状複葉、中間で幅が最も広く、先は尖り、基部は広い楔形、褐色~紅紫色を帯びることがあり、冬に紅葉することもある。羽片は15~20対つき、卵状披針形、先が尖り、短い柄がある。最終小羽片の裂片は幅約4㎜、先は円頭~鈍頭。ソーラスは裂片の先の縁に爪状につく。2n=96,192
ハマホラシノブ Sphenomeris biflora (=Odontosoria biflora )は本州(伊豆半島以西)、四国、九州、沖縄、中国、台湾、フィリピン、太平洋諸島に分布し、海岸の岩場などに群生する。鱗片は暗褐色、長さ2~3㎜、幅は2~3細胞。葉身は長さ10~20㎝、幅10~15㎝と小形。
最終小羽片の裂片は幅約7㎜と広い。2n=96
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