ヒメカナワラビ  姫鉄蕨
[別名] キヨスミシダ
[中国名] 对马耳蕨 dui ma er jue
[学名] Polystichum tsus-simense (Hook.) J.Sm.
オシダ科  Dryopteridaceae イノデ属
三河の植物観察
ヒメカナワラビの葉表
ヒメカナワラビの葉裏
ヒメカナワラビ
 根茎は斜上する。葉柄は長さ16~30㎝、直径2~4㎜と長く、葉身とほぼ同長。葉柄や中軸に黒褐色~黒色の鱗片が密につく。中軸の鱗片は毛状~線状披針形。葉身は光沢があり、やや硬く、硬紙質~やや革質、長さ20~42㎝、幅6~14㎝、披針形~広披針形、2回羽状複生。羽片は20~26対つき、 線状披針形、羽片の基部の前側に耳状突起がある。小羽片は羽軸から独立し、柄があり、先端は芒状になる。ソーラスは葉身の下部からつき、小羽片の中肋寄りにつく。包膜は全縁~波状縁。2n=123
 オニイノデは小羽片が羽軸に沿着し、鱗片が披針形、褐色。オオキヨズミシダはオニイノデとヒメカナワビの中間的で、羽片基部以外の小羽片が羽軸に沿着する。
[草丈] 40~60㎝
[生活型] 常緑性
[生育場所] 林下の斜面、岩場
[分布] 在来種  本州(福島県、関東地方以西)、四国、九州、朝鮮、中国、台湾、インド、ベトナム
[撮影] 愛知県民の森     04.5.15
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