葉状体は緑色、ロゼット状になり、直径1~2㎝程度で、縁が不規則に切れ込み、厚さは8~10細胞。細胞には葉緑体が1個。雌雄同株。包膜は倒伏し、先が不規則に切れ込み、蒴は長さ3~4㎜、傾いてつき、成熟するまで、包膜に包まれる。蒴壁に開裂線はなく、一般に縦方向に裂開する傾向がある。胞子は直径35~45µm、黒褐色、胞子の表面に微細な突起があり、求心面にY字条溝がある。
ツノゴケモドキは関東地方以北に分布し、蒴に明瞭な黒色の開裂線があり、熟すと2裂する。蒴の表皮細胞が厚壁、胞子が黄色。
ジャワツノゴケモドキは四国の太平洋岸、南九州に分布する。蒴壁に開裂線はなく、まったく不規則に裂開し、蒴の表皮細胞は方形で非常に厚壁、胞子が黄色。
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