ウニバヒシャクゴケ  刺葉柄杓苔
[中国名] 刺齿合叶苔 ci chi he ye tai
[学名] Scapania ciliata Sande Lac.
ヒシャクゴケ科 Scapaniaceae  ヒシャクゴケ属
三河の植物観察
ウニバヒシャクゴケの葉
ウニバヒシャクゴケの葉2
ウニバヒシャクゴケ
 植物体は黄緑色、長さ1~4㎝、幅3~4㎜、直立~斜上する。茎は単一か二又に分枝し、葉が接在してつく。腹片が大きく、背片が小さい。腹片は長さ1.5~2.5㎜の卵形、縁に毛状の歯が密生し、円頭、基部は下垂する。キールは腹片の長さの約1/5、弓形になる。背片の長さは腹片の長さの3/5。葉身細胞は丸みを帯びた方形~多角形、上部は長さ13~15μm、中部は長さ16~21μm、基部の細胞は長い。細胞壁はやや厚く、トリゴンは小さく、細胞表面にいぼ状のベルカがある。雌雄同株。雄苞葉は葉と差がない。2細胞の無性芽をつける。n=9
 トゲハヒシャクゴケは全体に小さく、長さ5~10㎜。葉がやや離れてつき、腹片は長楕円形。葉縁の歯は長披針形、単細胞。葉身細胞は20~24μm。本州(紀伊半島以北)に分布する。
[分類] 苔類
[草丈] 1~4cm(長さ)
[生育場所] 岩木、倒木上
[分布] 在来種  日本全土、朝鮮、中国、台湾、ヒマラヤ
[撮影] 段戸山  06.11.5
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