ナミガタタチゴケ  波形立蘚
[別名] タチゴケ
[中国名] 波叶仙鹤藓 bo ye xian he xian
[英名] undulate atrichum moss
[学名] Atrichum undulatum (Hedw.) P.Beauv.
スギゴケ科  Polytrichaceae タチゴケ属
三河の植物観察
ナミガタタチゴケの蒴
ナミガタタチゴケの拡大
ナミガタタチゴケの葉先
ナミガタタチゴケの葉縁
ナミガタタチゴケの蒴歯
ナミガタタチゴケ
ナミガタタチゴケ葉
ナミガタタチゴケの舷と細胞
ナミガタタチゴケ胞子
 アメリカなどに広く帰化している。
 植物体は暗緑色、小形~かなり大形。茎は高さ2~5㎝、直立し、分枝しない。葉は長さ4~9㎜、幅0.8~1.5㎜の披針形、横じわがあるのが特徴、乾くと強く巻縮する。葉縁には約2細胞列の舷があり、対になった歯がある。葉の背面にも歯がある。中肋は太く、葉先に達し、中肋の背面には薄板が4~6列並び、上部の2/3には歯もある。葉中部の葉身細胞は長さ17~25µm(Flora of North America:幅20~32 µm)の六角形~方形。雌雄同株。蒴は1茎に1~(3)本。蒴柄は長さ1~3(4)㎝、橙紅色~赤褐色。蒴は円筒形、褐色。蒴帽は兜形。蒴歯は32個、褐色。胞子は直径(12)16~28µm、表面は細かいいぼ状。n=14
 ムツタチゴケvar. gracilisetum はやや小形、葉はやや幅広く、横しわが弱い。蒴柄は1茎に2~3本、黄褐色。n=21
 ヒメタチゴケは茎の高さが2㎝以下で、葉の長さも5㎜以下と小形。葉身細胞は長さ12~18µm。蒴柄は黄色。n=7
[分類] 蘚類
[草丈] 2~5㎝
[生育場所] 半日陰の土上
[分布] 在来種  北海道、本州、四国、九州、ヨーロッパ、アフリカ
[撮影] 蒲郡市   05.1.10
TOP Back