ナガサキツノゴケ  長崎角苔
[中国名] 角苔 jiao tai
[英名] hornwort, dotted hornwort
[学名] Anthoceros punctatus L.
ツノゴケ科  Anthocerotaceae ナガサキツノゴケ属
三河の植物観察
ナガサキツノゴケの葉状体
ナガサキツノゴケ胞子の遠心面
ナガサキツノゴケ胞子の求心面
ナガサキツノゴケ胞子の横面
ナガサキツノゴケ胞子体
ナガサキツノゴケ
ナガサキツノゴケ拡大
ナガサキツノゴケ葉身細胞
 葉状体は緑色、直径1~1.5㎝程度で、縁が不規則に切れ込み、背面に楯状の隆起が見られる。雌雄同株。蒴体は角状で、直立し、長さ1~2㎝、淡緑色、表面に気孔がある。蒴体の先端部分から成熟し、先から2裂する。胞子は黒色、直径45~50μm。胞子の遠心面に刺状突起があり、求心面に網目模様があり、Y字条溝がある。弾糸は2~4個の矩形の細胞からなり、黒褐色、細胞壁は肥厚しない。無性芽はつくらない。葉状体に大きな細胞間隙があり、細胞には大きな葉緑体が1個ある。n=6
 類似種のチヂレバツノゴケは胞子の求心面にも刺状突起がある。
 ニワツノゴケ属のニワツノゴケやミヤケツノゴケは胞子が黄色である。ニワツノゴケは胞子体の長さが3~4㎝と長く、ミヤケツノゴケは無性芽をつくる。
[分類] ツノゴケ類
[草丈] 1~2㎝(蒴の高さ)
[生育場所] 水田の裸地など
[分布] 在来種  本州、四国、九州、沖縄、中国、ロシア、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカ
[撮影] 幡豆町   11.5.31
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