クビレケビラゴケ
[中国名] 芽胞扁萼苔
[学名] Radula constricta Steph.
ケビラゴケ科  Radulaceae ケビラゴケ属
三河の植物観察
クビレケビラゴケの乾いた枝
クビレケビラゴケの枝の背片と腹片
クビレケビラゴケの腹片
クビレケビラゴケの背片の先
クビレケビラゴケ
クビレケビラゴケ拡大
クビレケビラゴケ葉身細胞
 ヤマトケビラゴケに酷似し、背片の縁に無性芽をよくつける。茎は長さ1~2㎝、側面で1~2回羽状にケビラゴケ型分枝する。仮根は腹片の中部に束生する。腹葉はなく、背片を重なってつける。背片は大きいものが長さ0.6~0.7㎜、円形、背片の縁に無性芽をつけ、毛羽立って見える。腹片は背片の長さのほぼ1/2、方形。背片中部の細胞は長さ25~28μm、幅15~18μm、薄壁、トリゴンはほとんどなく、表面が平滑。雌雄異株。n=6
 ヤマトケビラゴケは無性芽をつけない。
 シゲリケビラゴケは本州(三重県以西)、四国、九州、沖縄、東アジア、太平洋諸島に分布する。植物体がやや大きく、黄緑色。葉が長卵形、背片が鎌状に曲がる。葉身細胞に小さなトリゴンがある。
 ヒメケビラゴケは宮城県以南、東アジアに分布する。背片は長さ0.5~0.6㎜の惰円形、腹片は矩形、キールが弓形に張り出す。細胞はトリゴンが大きく、表面にベルカがある。
[分類] 苔類
[草丈] 1~2㎝(長さ)
[生育場所] 低地の樹幹、岩上
[分布] 在来種  日本全土、中国、台湾、インド、ネパール、東アジア
[撮影] 田原市 樹幹  14.1.22
TOP Back