植物体は小形、光沢のある黄緑色。茎は長さ2~4㎝、基部で稀にハネゴケ型分枝をする。葉は重なってつき、長さ1.4~2.2㎜の卵形。背縁は全縁で基部がやや下垂し、腹縁に10個以下の大きい不規則な歯があるか又は全縁。腹葉は小さくて目立たず、基部まで2~4裂し、裂片の先が毛状に尖る。葉身細胞は六角形、薄壁、トリゴンが小さい。油体は球形~惰円形、6~12個。雌雄異株。花被は短く扇形、口部に長い披針形の鋸歯がある。n=9。
キハネゴケは葉が離在し、矩形、歯が先端に限られる。細胞のトリゴンが大きい。
マルバハネゴケは葉が長さ2~2.8㎜、卵形、背縁が著しく外曲し、円く、歯が25~35個と多数つく。トリゴンが小さい。
ヨコグラハネゴケは葉が接在し、三角形、背縁の先端部がやや外曲し、歯が1~2個つく。腹縁に歯が5~10個。細胞はトリゴンが大きい。
トサハネゴケは枝先の枝がヤスデゴケ型分枝し、羽状になる。葉は離在し、小さく、長さ1~1.5㎜、三角形。背縁は外曲し、基部が長く下垂する。細胞はやや厚壁、トリゴンが小さい。
|