都市部でも普通に見られる。植物体は中形~小形、黄緑色~黄褐色~褐色。茎は長さ1~2㎝、直立し、赤色を帯びる。葉は乾いても軽く縮れる程度、長さ1.5~2.5㎜の披針形。葉縁に舷はなく、上部に歯がある。中肋は赤褐色、葉先近くで終わるか、又は葉先に達する。葉中部の葉身細胞は長さ60~100µm、幅6~9µmの線状六角形~線形、薄壁~やや厚壁。雌雄異株。雌苞葉は長さ:2~4㎜の線形。蒴柄は長さ3~6(China Moss:2~4)㎝、赤色を帯びる。蒴は緑色で、やや下向きにつき、へちま形(洋梨形)で、短い頸がある。外蒴歯にパピラがある。上部の葉腋に細くねじれた小枝状の無性芽を多数つけ、ケヘチマゴケの名の由来である。無性芽は2~4本のねじれからなり、おしぼり状ともいわれる。蒴歯は2列。胞子は直径15~22µm。n=11
類似のホソエヘチマゴケも無性芽を多数つけるが、無性芽が2本のねじれからなり、糸状である。蒴が小形。
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