ヤスデゴケ属の中で、最も普通に見られる。植物体は幅が1.5㎜以下、やや赤褐色を帯びる。茎は長さ1~2㎝。背片は長さ0.5~0.8㎜の卵形、全縁、円頭。腹片は袋状のヘルメット型で、幅が長さの1~1.5倍。腹葉は幅が茎の直径の1.5~3倍、葉先が1/3まで2裂し、肩があり、低い鋸歯がある。葉身細胞は長さ15~35μm、楕円形、壁が波状になり、トリゴンが大きく、油体は2~6個。上部の細胞はやや小さい。雌雄異株。花被は3又は5稜形。雌苞葉は全縁。n=8(雄),9(雌)
ミドリヤスデゴケは茎が長く、背片が湿ると、不規則に展開し、腹葉が茎の直径の2.5~3倍あり、葉先の切れ込みがやや浅く、全縁。
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