茎は長さ1~2㎝、腹面から分枝(ムチゴケ型分枝)し、側面からの分枝(ヤスデゴケ型分枝)は稀であり、葉は覆瓦状に重なってつく。葉は淡緑色~淡褐色、長さ0.8~1.2㎜の広舌形、円頭。普通、葉の長さが幅より長い。腹葉は幅が茎径の1.5~3倍あり、深さ約1/2まで幅広く、2浅裂し、側縁にときに肩があり、基部が細長い細胞で、下延する。仮根は腹葉の基部から出る。葉身細胞は六角形、平滑、薄壁、眼点細胞はなく、トリゴンがない。油体は微粒の集合で、眼点がある。雌雄同株。花被はなく、雌花序をとりまく小袋状体(マルスピウム)が端腹枝の基部につき、受精後に大きく発達する。無性芽をよくつける。
ホラゴケモドキは葉身細胞がやや厚壁、油体が青色のブドウ房状。ツキヌキゴケは亜高山帯以上に分布し、葉先が円頭。
トサホラゴケモドキは葉が白緑色、葉身細胞がやや厚壁。油体がブドウ房状の長楕円体。