フソウツキヌキゴケ  
[学名] Calypogeia japonica Steph..
ツキヌキゴケ科  Calypogeiaceae ツキヌキゴケ属
三河の植物観察
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フソウツキヌキゴケの葉
フソウツキヌキゴケの腹葉
フソウツキヌキゴケの無性芽
フソウツキヌキゴケの無性芽2
フソウツキヌキゴケ
フソウツキヌキゴケの腹葉
フソウツキヌキゴケの葉身細胞
 茎は長さ1~2㎝、腹面から分枝(ムチゴケ型分枝)し、側面からの分枝(ヤスデゴケ型分枝)は稀であり、葉は覆瓦状に重なってつく。葉は淡緑色~淡褐色、長さ0.8~1.2㎜の広舌形、円頭。普通、葉の長さが幅より長い。腹葉は幅が茎径の1.5~3倍あり、深さ約1/2まで幅広く、2浅裂し、側縁にときに肩があり、基部が細長い細胞で、下延する。仮根は腹葉の基部から出る。葉身細胞は六角形、平滑、薄壁、眼点細胞はなく、トリゴンがない。油体は微粒の集合で、眼点がある。雌雄同株。花被はなく、雌花序をとりまく小袋状体(マルスピウム)が端腹枝の基部につき、受精後に大きく発達する。無性芽をよくつける。
 ホラゴケモドキは葉身細胞がやや厚壁、油体が青色のブドウ房状。ツキヌキゴケは亜高山帯以上に分布し、葉先が円頭。トサホラゴケモドキは葉が白緑色、葉身細胞がやや厚壁。油体がブドウ房状の長楕円体。
[分類] 苔類
[草丈] 1~2㎝(長さ)
[生育場所] 低地の湿った土上、岩上
[分布] 在来種  北海道、本州、九州、朝鮮
[撮影] 幸田町  10.11.9
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